DSRアジアとの共同概念実証(PoC)を開始 ~激甚化する自然災害にSAPを活用した社会インフラマネジメントのDXを通じて防災・減災を強化~

シーティーエス × DSR

 建設ICTの専門企業として、全国の建設現場の課題解決を支援する株式会社シーティーエス(本社:長野県上田市、社長執行役員:横島 連、以下CTS)は、DSR Corporation(以下「DSR」)のアジア拠点であるDSRアジア(神奈川県横浜市、アジア・パシフィックジェネラルマネジャー:鎌田博之)と、DSRの完全子会社であるNoema(ナヤマ)が開発した技術を活用した協業に関する基本合意に達したことを発表します。両社は協業に向けた共同概念実証(PoC)を開始します。

■共同概念実証(PoC)の概要

 CTSの現場業務支援サービス「サイトアシストパッケージ(SAP(サップ))の現場関連情報コンテンツである「CAMSTREAMER Cloud」・「IoT SmartHub」と、NoemaのAI洪水検知アプリケーションを融合し、河川におけるAI水位検知・通報システムの有効性について検証いたします。

Noema AI洪水検知アプリケーション
 

■共同概念実証(PoC)の背景と目的:気候変動に伴う災害リスクの高まりに対応

 近年、日本国内では地震に加え、台風や記録的な豪雨といった自然災害が多発・激甚化しており、社会インフラの維持管理における喫緊の課題となっています。さらに、気候変動の影響により、今後もこれらの災害リスクは一層高まることが予想されています。
 こうした背景から、国土強靭化計画に基づく防災対策の需要が底堅く推移するなか、現場の状況をリアルタイムかつ客観的に把握する重要性が増しています。本実証実験では、上田市内の河川に設置したカメラ映像からAIが自動で水位を検知する手法を検証します。従来の計器による数値管理に加え、AIによる視覚的な「見える化」とアラート通知を統合することで、より迅速かつ確実な避難判断や道路冠水対策を実現し、持続可能な社会インフラの構築に貢献します。

 

■ 技術的特長:エッジAIとセキュアな遠隔サポートの融合

 本ソリューションは、Noemaの高度な技術によりカメラ上で直接AIを動作させるアプリとして実装することによる高いリアルタイム性を備えるとともに、CTSの提供するクラウド映像プラットフォームによるセキュアな運用を実現します。

・エッジAI解析による迅速な検知
 Noemaの高度なエッジコンピューティング技術によりカメラ内部でAI解析を行うため、通信負荷を抑えつつ、水位の変化を即時にデータ化します。

・「CAMSTREAMER Cloud」によるセキュアな運用
 CTSが提供する「CAMSTREAMER Cloud」を通じて、セキュリティリスクを抑えながら、遠隔からのシステム保守やメンテナンスを可能にします。

・「IoT SmartHub」による即時警告・通知
 CTSが提供する「Iot SmartHub」がAIカメラから受け取った水位データを元に、設定した閾値を超えると各種警告・通知を即時実施します。

■今後の展開

 CTSとDSRは、今回の河川監視の共同実証を経てパートナーシップの強化を進め、今後は道路の冠水検知や降雪検知など、社会的ニーズの高い防災・インフラ監視分野への展開を加速させてまいります。

 

■建設ICTソリューションのさらなる進化へ

 CTSは現在、建設現場の生産性向上に向けて、現場業務支援サービス「サイトアシストパッケージ(略称SAP(サップ))」を中心に、建設現場で扱う複数のデータや情報を統合し素早く共有することにより、遠隔業務支援や作業分担を効率的に実施する為のツールや環境の提供に注力しています。今回の取組を機に、クラウド映像サービスと最新のAI技術の融合を加速させることで、建設DXの推進と社会インフラの強靭化を強力に支援してまいります。 

SAP 概要
 
SAP 構成要素