長野県松本市「光と氷の城下町フェスティバル」に協賛

目視での来場者数カウントにより、職員の業務負荷が増加 AIカメラ導入後、大幅な業務効率化と人件費削減を実現
松本城天守などをデジタル映像と音楽で彩る「松本城プロジェクションマッピング」。松本市と市内の事業者団体等が協働で取り組む、「光と氷の城下町フェスティバル」の一環として開催される冬の観光イベントで、中心市街地を電飾で演出する「市街地イルミネーション」とともに2021年からスタートしました。
2024年度では、当社より「AIネットワークカメラによる人数計測」を提供・協賛。今回は、松本市のご担当者様に来場者数カウントにおけるこれまでの課題や当社製品を選定されたきっかけ、導入後の成果などをお聞きしました。
業務における課題
―― 成果値を把握する
松本城では、有料エリアの入場者数は把握できるものの、イベント等の来場者は計測が難しく、推計値を成果値とせざるを得ない点が課題となっていました。

―― 業務コストの増加
説得力のある数字を求めて、2年目までは現場で、3年目は録画映像を見て数取器で実測しました。ただ複数の職員が長時間業務に当たり、残業も増えていました。

―― 計測精度の向上
映像を目視で判断し計測する方法は、現場の混雑状況等により、どうしても数え間違いが起きやすく、業務量を減らしつつ計測精度の向上を図る必要がありました。
CTSの映像クラウドサービスで課題を解決!
―― AIネットワークカメラによる人数計測
AI解析機能によるクロスラインカウント。仮想ラインを横切った人物の数を自動で認識。
⇒1日1時間以上費やしていた映像確認時間の削減に成功!

―― クラウド録画サービス『CAMSTREAMER Cloud』
現場に行かずともカメラにアクセスできるため、遠隔地から取得データの確認ができる。
⇒業務効率化により職員の負担軽減を実現!
松本市 観光プロモーション課 ご担当者様 導入後のご感想
―― 「観光振興イベントにおいて、来場者数の計測は必須事項です」
「松本城プロジェクションマッピング」は、国宝5城のひとつである松本城を幻想的なデジタル映像で演出するイベントです。信州ゆかりの浮世絵や、松本市の伝統工芸、自然美などをモチーフにした光のアートが立体的に躍動しながら、城郭一面を彩ります。
本イベントは「光と氷の城下町フェスティバル」の一環として開催され、大名町通りを中心とする市街地に約8万球の電飾を施す「市街地イルミネーション」とともに2021年からスタートしました。上高地などの山岳景勝地が閉山し、観光入込客数が減少する冬季の集客コンテンツとして始まったものです。

このような観光振興イベントでは、来場者数は重要な成果指標となります。最初の2年は予算の都合上、職員が現地で数取器を用いてカウントしていたのですが、イベントが開催される12月から2月の夜は氷点下になることも珍しくなく、職員に大きな負担がかかっていました。また手作業であることから、数え間違いも懸念事項でした

2023年ではカメラを設置したのですが、後から職員が録画映像を見て人数をカウントする必要がありました。寒さ問題は解決できたものの、職員がかかりきりになるという状況はほとんど変わりませんでした。

そういった業務負荷や数値の精度といった課題を踏まえ、2024年ではAIネットワークカメラをCTS様にご提供いただきました。当市が美ヶ原高原にライブカメラを設置する際に、CTS様を選定したことがきっかけです。入札時にご紹介された機材の中に、人数カウント機能を持つカメラがあったことからお声がけさせていただきました。

改めてお話を伺う中で、AIネットワークカメラを活用すれば、来場者数を自動カウントできるというご提案を受け、導入に至りました。

―― 「AIカメラ導入により職員の業務負荷課題が解決しました」
導入してみて一番驚いたことは、その精度の高さです。イベント初日、現場に赴いた職員から「客入りは昨年とほぼ同じ」という報告があったのですが、ログデータからも昨年と同程度の数字が示されているのを見た時には衝撃が走りました。
内心では、夜間にAIが人間を検知できるのか不安でしたが、管理画面で確認したところ、映像はとても明るく、テクノロジーに任せて全く問題ない水準にあると感じました。
また職員の業務負荷が圧倒的に改善されたのも大きな変化です。最初の2年は毎日、職員が出入り口で調査にあたり、昨年は録画映像チェックに切り替えましたが、それでも複数の職員が1日約1〜2時間もの時間を取られ、残業も増えていました。人件費という観点からもAIネットワークカメラがもたらすインパクトは大きいです。
 
今でも機能には満足しておりますが、管理画面でデータを確認できるようになればなお嬉しいです。画面上で時系列分析ができれば、分析根拠資料の作成など活用の幅が広がると思います。
 
また非現実的かもしれませんが、外国人来場者の国籍がわかるような機能がカメラにあればより理想的です。国籍を把握することができれば、観光プロモーションを効率的に行えると考えております。

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